ワンポイントレッスン 2018.11.13 本枯節の雄節と雌節の違い この記事では、本枯節(かつお節)の雄節と雌節の違いについてご説明します。ご自身でかつお節を削って、本格的なかつお出汁を取ってみようと考えたときに、本枯節に興味を持たれる方もいらっしゃるかと思います。本枯節は部位の違いで「雄節」と「雌節」に分かれますが、いったい何が違うのでしょうか?雄節と雌節とでは取れる出汁が異なりますので、適している料理も異なってきます。では、その違いについて解説していきます。 1. 雄節・雌節とは 本枯節は部位によって呼び名が異なります。背中側を原料として作った節が雄節(おぶし)で、男節(おぶし)や背節(せぶし)とも呼ばれています。腹側を原料として作った節が雌節(めぶし)で、女節(めぶし)や腹節(はらぶし)とも呼ばれています。 2. 取れる出汁で適した料理の違い 部位が異なると筋肉量や脂肪分も異なるため、取れる出汁とそれに応じて適した料理も異なってきます。それぞれの違いをご説明しますので、ご自身の用途に合わせた節を選べるようになりましょう。 2.1 雄節の出汁と料理 背側部分を原料とした雄節は、筋肉が多く、脂肪分が少ないため、透明であっさりとした出汁を取ることができます。そのため、お吸い物などの素材の味を活かす薄味の料理に向いています。 節の形はまっすぐとしているため、初心者の方にも削りやすいです。また、大きな花削りに削れますので、お浸しなどの料理に添えると見た目を華やかに演出できます。 2.2 雌節の出汁と料理 腹側部分を原料としている雌節は、脂肪分が多いです。脂肪分はコクになるため、雄節に比べ少し白濁した濃厚な出汁を取ることができます。出汁の味が調味料に負けませんので、味噌汁・麺つゆ・煮物などのしっかりとした味付けの料理に向いています。 節の形は内臓部分を取り除いたくぼみがあり、丸みを帯びています。また、脂肪分が多く削ったときに細かい削りになりやすいので、料理に和えたり、混ぜたりするのに向いています。 最後に 本枯節の違いについていかがでしたでしょうか。雄節と雌節とでは、取れる出汁が異なります。薄味の料理には雄節の出汁を、しっかりした味付けの料理には雌節の出汁をお使いください。初めてでどちらが良いか迷われている方は、きれいに削りやすい「雄節」がおすすめです。 おすすめ記事 かつお節の種類と選び方 投稿: 2018年6月8日 かつお節にはその削り方によって、薄削り・厚削り・血合い抜き削りなどの種類があります。どれも同じ「かつお節」ですが、削り方によって取れる出汁が異なりますので、適した料理も異なってきます。それぞれの削り節を用途ごとにご説明しますので、料理に合わせて適切な削り節を選べるようになりましょう コメントなし かつお出汁の取り方 投稿: 2018年6月8日 かつお削りには薄削り・厚削り・ダシパックなどの種類があり、それぞれに適した出汁の取り方があります。煮て取る煮出し法や水に浸けて出汁を取る水出し法などもありますので、ここでは種類ごとにおすすめの出汁の取り方をご紹介します。 ワンポイントレッスンQ&A, かつお節