おだしレシピ 2019.01.26 エリンギの切り干しの作り方 この記事では、エリンギの切り干しの作り方を紹介します。 「おだしは買うもの」と思っている方が多いかもしれませんが、エリンギなどのキノコ類のおだしでしたら、特別な機材を使用せずとも、ご家庭で作ることができます。 エリンギは、キノコの中では香りも味わいも淡白ですが、こりこりした食感が特徴的です。天日干しする(紫外線に当てる)ことで、エリンギに含まれるエリゴステロールが、ビタミンDに変化し、その含有量が増加すると言われています。また、干すことでエリンギの細胞膜に傷がつき、うま味成分のグアニル酸が出やすくなります。 栄養やうま味のあるエリンギの切り干しは、野菜スープや炒め料理の美味しい出汁になります。生よりも歯ごたえが良くなりますので、より食感を楽しむことができますよ。 材料 エリンギ2~3パック(お好みの量をお使いください) 作り方 エリンギは洗わずに、厚さ2~3mmにスライスします。 重ならないようにザルなどに並べて天日に干します。 日当たりがよく、適度に風通しが良い場所に干すと早く乾燥します。 鳥が飛来する心配がある時には、野菜干しネットを使うと良いです。 日中、仕事などで留守をすることが多い方は、窓際の日当たりの良いところに置いてください。 快晴の時に2日ほど干しますと、このようにカラカラになってきます。風通しなどによって乾燥する日数は異なります。 保存パックに入れて冷凍保存します。カラカラに乾燥させたつもりでも水分が残っている場合があります。常温で保存するとカビが出る心配がありますので、冷凍をオススメします。 エリンギを天日に干すと、ビタミンDの含有量が増えますし、うま味成分のグアニル酸の抽出量も増えます。コリコリとした食感もさらに良くなりますので、エリンギの魅力を何倍にもして摂取できるオススメの食べ方です。ぜひお試しください。 最後に エリンギの切り干しは密封した容器に入れて冷凍保存すれば3~4週間ほど保ちます。ダメにしてしまうともったいないので、生のエリンギを使い切れないときには、切り干しにしておきましょう。 参考文献 *「キノコ類のステロールに関する研究」脇田正二 *「キノコ中のエルゴステロールおよびビタミンD2の定量」桐渕壽子 おすすめ記事 干し椎茸の出汁の取り方 投稿: 2018年11月27日 この記事では、干し椎茸の出汁の取り方を説明します。12時間以上じっくり時間を掛けて抽出した出汁は、香りよく甘みのある濃厚な風味ですので、煮物・味噌汁・鍋料理・麺つゆなどの濃い味付けの料理にご利用いただけます。短時間で抽出した出汁は、ややあっさりしていますが、煮物・味噌汁・鍋料理などにご使用いただけます。 コメントなし おだしレシピ干し椎茸