おだしの取り方 2018.12.18 サッパ(ままかり)煮干しの出汁の取り方 (更新日: 2022/06/17) この記事では、サッパ煮干しの出汁の取り方(煮出し法)を紹介します。サッパは、漢字で鯯・細小魚笹魚・拶双魚・拶雙魚などと書く、ニシン目ニシン科の魚です。また、ママカリ、ハラカタ、ハダラなどの地方名を持っています。一般的には、頭・内臓・ウロコを取り除き、酢漬けにすることが多い魚ですが、出汁を取ることもできます。サッパ煮干しの出汁は淡白な色合いですが、魚らしい風味が特徴的です。味噌汁やラーメンスープ、うどん麺つゆなどにご利用ください。 材料 サッパ煮干し30g 水1リットル おすすめのサッパ煮干し サッパ煮干しの出汁はとても淡い色味ですが、魚らしい風味のしっかりとした出汁が取れます。 出汁の取り方 サッパの煮干し30gを用意します コハダやアジと同じように、サッパも「光り物(ひかりもの)」です。煮干しになってもキラキラと輝いています。 水1リットルにサッパの煮干し30gを入れ、1時間ほど浸け置きます お時間があれば、冷蔵庫で半日ほど浸け置くと、出汁が抽出されやすくなります。 中火に掛けます 沸騰したら弱火にし、20分ほど煮出します あまりアクは出ませんが、取り除くとよりスッキリした味わいに仕上がります。 ザルでこします サッパは煮出すとウロコが落ちやすくなりますので、気になる方はキッチンペーパーを敷いてこしてください。 サッパ煮干しの出汁の完成です 出来上がりは約700ccと、大きく目減りします。これはカラカラに乾燥したサッパ煮干しが水分を吸ったためです。 サッパはママカリとも呼ばれていますが、サッパの生魚で作られる酢漬けも飯借(ママカリ)と呼ばれています。とっても美味しくてご飯が進み、家にあるご飯が足りなくなるからお隣にご飯を借りに行く、ことから、飯借(ママカリ)と表記されるようになりました。岡山の郷土料理ですが、今では各地のスーパーマーケットでも見かけるようになりましたね。 サッパ煮干し出汁の保存方法 使い切れないサッパ出汁は、冷蔵庫で保存することをオススメします。冷蔵で3~4日ほど、冷凍で2週間ほど保存できます。 サッパ煮干しの出し殻(だしがら)の利用方法 サッパは身体全体にウロコが付いています。煮出すと浮き上がりますので、指先でこすると簡単に取り除けます。丸ごと甘酢漬けにしたり、唐揚げにしたりして召し上がっていただけます。 最後に サッパ煮干しの出汁はとても淡い色ですが、魚らしいしっかりとした風味です。薄味のうどん麺つゆや塩味のラーメンスープのベースに使っていただくと、いつもとは違う趣を楽しむことができますよ。 オススメの記事 煮干しの種類と選び方 投稿: 2018年4月10日 「煮干し出汁はどうやって取るの?」、「煮干しの種類が多すぎて違いが分からない!」…そんな疑問を抱いているあなたに煮干しの基本から種類・選び方・使い方・レシピまでを幅広くご説明します。栄養豊富な煮干しで健康を促進させてください! おだしの取り方サッパ, 煮出し法, 煮干し