おだしの取り方 2018.07.19 焼あご出汁の取り方 (更新日: 2021/12/24) 「焼あご(とびうお)」は長崎では定番のお雑煮だしです。海上を飛び跳ねるアゴは身が引き締まっていて脂肪が少ないため、とても澄んだ甘味のある出汁が取れます。また、「煮干し」のように見えるかもしれませんが、焼あごは、煮ずに炭火で焼いた「焼干し」です。焼くことで旨味が凝縮されますし、炭火の香ばしい香りが出汁に深みを出します。 ※ 煮干しと比べると、焼あごは出汁の取り方が少し異なります(煮出さない等)ので、ご注意ください。 用途 お雑煮、お吸い物、味噌汁、煮物、麺つゆ、ラーメンつゆ、鍋などにご利用できます。 材料 焼きあご25~30g 水1リットル オススメの焼あご 商品: 焼きあご アゴとは飛び魚(トビウオ)のことです。焼あごは、生のトビウオのウロコを取り、内臓を取り出し、きれいに洗い流してから串を刺し、炭火で焼いてから、天日乾燥させたものです。焼くことでうま味が凝縮され、炭火の香ばしい香りが出汁に深みを出します。 出汁の取り方 材料を準備します 焼きあご(とびうお)は、1匹(25~30g前後)で1リットルのおだしを取ることができます。※ トビウオは胸ビレや腹ビレが大きく尖っていますので、手を傷つけないように気をつけてください。 焼あごを鍋に入れます 他の煮干しや焼干しと比べても大きいですので、鍋に入らないようであれば半分に折ってください。また、焼あご出汁の苦味が気になる方は、焼あごの頭部を取り除いてください。 水を注ぎ、しばらく浸け置きします 鍋に水1リットルを注ぎ、1時間から半日程度置いてください。夏など暑いときには、素材が傷まないように冷蔵庫で浸け置きしてください。 黒い皮が出てきますが、そのまま浸け置いてください。 しばらく浸け置きすると出汁が色づいてきます ※ 写真は12時間ほど浸け置いた場合の色です 弱火にかけて、湯気が立ってきたら火を止めます 浸け置きで出汁が抽出されやすい状態になっていますので、煮込む必要はありません。逆に煮込んでしまうと魚臭さや雑味が出てきます。 火を止めて5~10分ほど置きます 焼あごは煮出しませんので、お湯に浸け置くことで出汁を抽出します。 キッチンペーパーでこします 黒い皮もキッチンペーパーでこせば取り除くことができます。 焼あご出汁の完成です ※出し殻は身の部分が食べられます。焼いた皮が香ばしいので、そのまま召し上がってみてください。頭や骨は堅いので、家庭菜園や植木の肥料にしてください。 おすすめの記事 あごだし香る出汁巻玉子 投稿: 2018年4月5日 だし巻きたまごはたまご料理の定番メニューですね。ここでは流行りのあごだし(トビウオの出汁)を使った出汁巻玉子の作り方をご紹介します。 調味料は煎り酒(いりざけ)を使い、塩分を抑えていますので、減塩料理としてもご利用いただけます。 おだしの取り方焼あご, 焼干し, 煮出し法