おだしレシピ 2019.04.09 真昆布で作る鯛の昆布締め (更新日: 2023/1/6) このレシピでは、真昆布を使った真鯛の昆布締めの作り方をご紹介します。 昆布締め(「昆布〆」とも書きます。)は、素材を昆布で挟むことで、素材そのものの旨味を活かす料理です。 もともとは富山県の郷土料理で、冷蔵庫のない時代から、魚を美味しくし、保存期間を伸ばす料理方法として活用されてきました。 たんぱくな白身魚と昆布の相性が良いことから、タイやヒラメが多く使われます。 昆布締めのメカニズムは次の通りです。 1. 素材が引き締まり、もっちりとした食感を楽しめます 素材の水分が昆布に吸い取られるためです。程よい粘りと弾力が生まれます。 2. 素材のうま味が引き立ちます 昆布に含まれるうま味成分(グルタミン酸)が刺し身に含まれるうまみ成分(イノシン酸)と合わさり、 うま味の相乗効果が働きます。 3. 日持ちが良くなる 素材の水分が減り、塩分含有量が増えますので、刺し身であっても3~4日ほど日持ちするようになります。 このレシピでは真鯛を使っていますが、他の魚(ヒラメ・イサキ・サーモンなど)、青菜(菜の花・小松菜など)、チーズ類の昆布締めも美味しいですよ。 おすすめの出汁 真昆布 上品な甘みとコクがある、澄んだ出汁が取れます。平に伸ばしてあるものが多いので、昆布締めに使いやすいです。 材料 真昆布大きさ20cm×25cm 約40gのもの2枚 真鯛の刺し身約170g(20枚) 日本酒少々(昆布の両面に塗ります) 塩少々(鯛に振り塩をします) 酢飯お好みの量(※作り方は他のレシピをご参照ください) 作り方 1. 薄切りの真鯛をトレイに並べ、軽く塩をふって15分ほどおきます。 2. 真昆布をサッと水洗いし、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。 3. 大きめに切ったラップを広げて、真昆布を1枚載せます。 4. 真昆布の表面に日本酒を塗ります。ハケがない時には、手のひらに日本酒を注ぎ、昆布の表面にペタペタと塗ると良いです。 5. 昆布の上に真鯛を重ならないように並べます。 6. 蓋になる昆布にも4と同様に日本酒を塗り、塗った面を真鯛にのせて合わせます。 7. 抑えながらラップでしっかり包みます。 8. 冷蔵庫に入れて3~4時間ほど置いたら完成です。 9. 必要な枚数だけ真鯛を取り出して使ってください。 ワンポイントアドバイス ✓ 昆布にドライヤーの温風を当てると、平らに伸びますので、鯛を並べやすくなります。 ✓ 昆布締め用に平らに伸びた昆布も市販されています。 ✓ 使った昆布は水洗いして、出汁を取ったり佃煮にしたりできます。 おすすめ記事 昆布の種類と選び方 投稿: 2022年7月8日 昆布の見た目はどれも同じですが、出汁用・食用・飲用など用途が異なっています。この記事では、昆布の種類を用途ごとにご紹介し、さらに昆布の良し悪しを見分けるコツをお伝えします。 おだしレシピ昆布, 真昆布