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みついし昆布と日高昆布の違い

(作成日: 2019/5/28)

こんにちは、ライターのタカハシです。
先日、読者のK.H様から「みついし昆布と日高昆布は同じものですか?」というご質問をいただきました。

結論から申し上げると、
「厳密には、日高昆布はみついし昆布のうち日高地方で採れたもの」を指します。
言い換えると、みついし昆布の中に日高昆布という銘柄の昆布がある、ということです。

しかし、日高昆布のブランドが定着してきたため、“みついし昆布” を “日高昆布” として販売しているところもあるようです。

この違いをご理解いただけるよう、この記事では

 ✓ みついし昆布の種類(銘柄)
 ✓ みついし昆布と日高昆布の見分け方

について詳しくご説明します。

1. みついし昆布とは

標準和名をミツイシコンブと言います。
北海道の三石(みついし)で採取されたため、みついし昆布と呼ばれるようになりました。
三石とは襟裳岬(えりもみさき)の周辺の地域です。

三石はアイヌ語のピットウシが語源とされていて、「小石の多い地」を意味します。

2. みついし昆布の銘柄

みついし昆布は採取された浜(地域)に応じて、“日高”、”十勝”、”釧路”、”道南(函館)” の4種類の銘柄が付けられます。
このうち、日高地域で採取されたものを「日高昆布(ひだかこんぶ)」と呼びます。

もう少し具体的に見ていくと、銘柄は浜(地域)ごとに次のように分類されています。

表: みついし昆布の銘柄

日高井寒台、冬島、東栄、浦河、平宇、近笛、様似、本幌、歌別、三石、歌露、春立、萩伏、東洋、門別、静内、岬、富浜、厚賀、新冠、庶野
十勝広尾、厚内
釧路白糠
道南(函館)椴法華、恵山、古武井、尻岸内、日浦、東戸井、戸井(釜谷、瀬田来、汐首)
木直、尾札部、川汲、安浦、白尻、大船、鹿部、砂原

例えば、上表からわかるように、井寒台や冬島で採れたみついし昆布が日高昆布と呼ばれます。

つまり、日高昆布の名前で販売されていたとしても、産地が広尾(銘柄: 十勝)でしたら、厳密には日高昆布でないと見分けられます。

最後に

いかがでしたか?
みついし昆布と日高昆布の違いについてご理解いただけたでしょうか?

余談となりますが、お料理にこだわるのでしたら、日高昆布のオススメは特上浜と上浜Aです。

特上浜井寒台
上浜A冬島、東栄、浦河、平宇、近笛

※ 詳しい日高昆布の格付けは日高昆布とはをご覧ください。

井寒台や冬島など、上位の浜で採れる日高昆布からはとても良い出汁が取れます。
取り扱っている店舗は少ないと思いますが、興味のある方はぜひお試しください。

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