1. HOME
  2. ブログ
  3. 食塩不使用煮干しと無塩煮干しで上手に減塩!

食塩不使用煮干しと無塩煮干しで上手に減塩!

(更新日: 2022/08/26)

この記事では「食塩不使用煮干し(食塩無添加煮干し)」と「無塩煮干し」について説明します。

一般的に煮干しは塩水で煮て作られるので、他の出汁類と比べると塩分含有量が高いです。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」によると、1日の塩分摂取量の基準は男性が7.5g未満、女性が6.5g未満とされています。
そのため、塩分摂取量を気にされている方にとっては、煮干し出汁は日々の生活に取り入れにくいのではないでしょうか。

塩分を気にせずに煮干し出汁を取り入れたいと考えている方にオススメなのが「食塩不使用煮干し」「無塩煮干し」です。食塩を使用せずに作られていますので、普通の煮干しよりも塩分含有量が少ないです。

では、「食塩不使用煮干し」と「無塩煮干し」とはどのような煮干しなのでしょうか。

食塩不使用煮干しとは

一般的な煮干しは魚介類を塩水で煮て干して作られるため、塩分含有量が高くなります。一方、食塩不使用煮干しは真水で煮て干して作りますので、塩分含有量が低くなります。食塩を添加していないとも言えますので、「食塩無添加煮干し」という名称で販売されていることもあります。ただし、海に住んでいる魚介類はもともと塩分を含んでいますので、塩分が全く含まれないわけではありません。

無塩煮干しとは

食塩不使用煮干しよりも塩分含有量が少ない煮干しです。無塩煮干しは、繰り返し真水で煮て「塩抜き」をしますので、ほぼ塩分が含まれていない状態になります。塩分を気にしなくてよいので、そのまま食べてカルシウムを摂取したり、ペットのおやつに選ばれたりすることもあります。

それぞれの煮干しの塩分含有量を比較すると次のようになります。
無塩煮干しのTrというのは微量を意味し、最小記載量の0.05gに達していないことを示します。

煮干し 食塩不使用煮干し 無塩煮干し
食塩相当量(100g当たり) 4.2~4.5g 0.3~3.0g Tr(微量:0.05g未満)

※ 煮干しメーカー6社の煮干しの食品成分表示を元に作成。

この表の通り、食塩不使用煮干しの塩分含有量はメーカーによって10倍ほどの差があります。
塩分を気にされる方は商品を購入する前にきちんと食品成分表示を確認するか、無塩煮干しを購入するのが良いでしょう。

「食塩不使用煮干し」と「無塩煮干し」の使い方

味噌汁や麺類などの出汁に使われることが多いです。小さなサイズのものはそのまま食べても骨が気になりませんので、カルシウムやDHAの摂取を目的に食べる方もいらっしゃいます。

・減塩食や離乳食の出汁
・幼児期・成長期のお子様のおやつ
・ペットの犬や猫のおやつ

「食塩不使用煮干し」と「無塩煮干し」のデメリット

どちらも塩分含有量が少ないことは魅力的なのですが、良い点だけではありません。
(1) 魚臭い
 塩気がありませんので、通常の煮干しよりも魚臭く感じられます。日頃から魚を食べている方はあまり気にならないと思いますが、この魚臭さに少し抵抗のある方もいらっしゃるようです。

(2) 賞味期限が短い
「塩水で煮る」ことで賞味期限が伸びます。通常の煮干しは賞味期限が1年程度ありますが、無塩煮干しや食塩無添加煮干しは3~6ヶ月程度のものが多いです。
開封後は酸化で変色してしまうこともあるため、密閉された容器に入れ冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。

最後に

さて、「食塩不使用煮干し」と「無塩煮干し」についてご理解いただけましたでしょうか。含まれる塩分量の差はありますが、煮干しにはカルシウム、DHA、EPAなど多くの栄養素が含まれています。3種類の煮干しを使い分け、毎日の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

おすすめの煮干し

かえり鰯(無塩煮干し)

高知県産の鮮度の良いかえり鰯(片口いわしの稚魚)です。
通常煮干しを作る際には海水と同じ塩分濃度の塩水で魚を煮てから干して煮干しを作ります。
この無塩煮干しは真水で魚を煮ておりますので減塩されている方や離乳食、おやつなどにご利用ください。

 

参考文献
厚生労働省: 日本人の食事摂取基準2020年版

関連記事